電柱を無くし電線の地中埋設を義務づける無電柱化基本法案の提出に向けて動いているというニュースがありました。
電柱があることで景観が壊れている場面に何度も遭遇しているので、電柱が無くなってくれるのはありがたいのですが当然メリットデメリットがあります。
今回は電柱地中化について取り上げたいと思います。

pole.jpg

電柱地中化、電線を無くして地下に電線を設置するので正確には「電線の地中化」ですね。
日本ではまだまだ一般的ではないですね。
欧米では無電柱化を積極的に進めているため、日本は比較したときに特に電柱が多く景観が阻害されているように感じます。
しかし欧米の無電柱化は電線を地中に埋めるだけでなく、表通りの裏側に配線する裏配線や建物に沿わせて配線する軒下配線なども用いることで成立させています。
地下に埋めるだけが電柱をなくす手段ではないのですが、木造の多い日本では軒下配線などは火事のリスクを上げるため電柱地中化が推進されるわけですね。

電柱地中化するメリットはもちろん景観の改善です。
電柱が無くなると空も広く、街並みも一気によくなります。
また地下に埋めてしまうため災害にも強くなります。
台風で電柱が倒れたり、電線が切れるなんてことはなくなります。

一方でデメリットとしては莫大な費用が掛かることです。
電柱設置の20倍の費用が必要となります。
また災害などで断線などすると、復旧作業に時間が掛かるため復旧が遅れます。
万が一の時のことを考えると、シンプルな仕組みの電柱は復旧が早いわけです。

費用や万が一のことを考えると今あるすべての電線を地中に!なんてことは不可能なわけです。
ただ景観が優先されるべき観光地などでは積極的に行ってもらいたいと個人的に思います。
古き良き街並みに電線はやはり馴染みません。
いつの日か観光地には電柱が無くなる日が来るかもしれませんね。

 カテゴリ

 タグ