幻の深海魚ベンテンウオが富山市浜黒崎で発見され話題となっています。
日本で最後に確認されたのは平成9年ということで実に17年ぶりにその姿が確認されたということです。
ほとんど姿すら確認できない幻の深海魚 ベンテンウオとはどのような魚なのか調べてみました。

ベンテンウオは広く高い背びれと尻びれが特徴の深海魚です。
シマガツオの仲間ですが詳しいことはわかっていません。
というのも深海魚でめったに捕獲されることがないためです。


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北日本放送 KNBニュース 珍しい「ベンテンウオ」水揚げより引用

富山市浜黒崎の沖合で実際に発見されたベンテンウオの姿です。
これは珍しい姿ですね。
ぱっと見た姿はトビウオのようにも見えますが、トビウオは滑空するための胸ビレが横に開きます。
でもベンテンウオは背びれと尾びれが縦に展開します
自分を大きく見せて相手を威嚇するためや海流に逆らって一か所に留まるためなど諸説ありますが、この背びれと尾びれがどのような働きをするのかはよくわかっていないそうです。


ベンテンウオの名前は漢字で弁天魚と書くことからおそらく七福神の1人である弁財天(弁天様)にあやかったものでしょう。
弁財天は古代インドの水の神サラスヴァーティーのことですので、水の神にあやかった大変美しい名前です。
背びれ尾びれを開いて泳ぐ姿は美しいのでしょうか。
見てみたいものです。


ベンテンウオは食用としてなじみ深いシマガツオの仲間です。
シマガツオの味はマグロに近い淡白な味で油っぽいのでサーモンのような味と食感だそうです。
なんとなくは想像できるでしょうか。
焼いたり煮つけなどにして食べるようです。
ベンテンウオは平たくあまり肉もないため食用には適さないようです。
味自体はシマガツオに似た味なのでしょうが、貴重なベンテンウオを食べれる方はほぼいないため想像するしかないですね。

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