天皇皇后が宿泊なされた島根県益田市にある老舗旅館「島田家」破産手続きを開始したそうです。
天保13年創業で天皇皇后が宿泊された由緒正しき名門旅館の破産です。
時代の流れとは言え悲しくなりますね。

1994年11月に天皇、皇后両陛下が宿泊されたそうです。
その頃には観光客の宿泊や地元企業などの宴会利用で年間2億円ほどの売り上げがあったそうです。
しかし最近では観光客が減り、景気低迷の影響を受けて宴会も減少してしまったことから利用客数が年々減少してということです。
やはり最近の不景気が影響していたようですね。
地元の老舗旅館ということで、密接なつながりのある地元企業の不景気の影響を直接受けてしまったようですね。
地方の旅館では今も多くの旅館が同じように苦しんでいるのかもしれません。

「島田家」は老舗旅館の立場に甘んじず、しっかりと営業努力を怠らなかったことを感じました。
老舗にも関わらず1泊2食付で1万円だったそうで、これは料理の質を考えればかなり安いです。
ホームページもしっかりと作ってありますし、最近では欠かせなくなっている無線LANのFREESPOTも設置していたようです。
しかし施設の老朽化などが進んでおり、売り上げの減少する中で設備投資する訳にもいかず破産という道を選択したということのようです。
伝統というのは一度途切れたらおしまいです。
老舗旅館「島田家」の伝統も破産で途切れてしまいました。
伝統を1つでも守るために早期の景気回復を望みます。

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