door-hospital.jpg

ほくろとはメラニン色素をふくむ細胞の分裂ミスによる出来るものです。
私も探せば小さいものをいくつか体に見つけることが出来ます。
そんなほくろに似ていてかつ死亡率の高い「メラノーマ」という悪性の皮膚がんが存在します。
あのニュースで得する人損する人という番組でも取り上げたこのメラノーマとはどのような病気なのか調べました。

メラノーマとは悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)のことを指します。
人間の皮膚の下にあるメラノサイトと呼ばれる細胞がありますが、このメラノサイトが悪性細胞化つまりがん化する病気をメラノーマと言います。
日焼けすると肌が黒くなりますが、その黒くするメラニンを生み出しているのがメラノサイトです。
メラノーマとなってしまう原因は特定されていませんが、紫外線による影響が大きいのではないかと考えられています。
皮膚がんの中でも悪性度が高く放って置くと危険な病気です。

このメラノーマが厄介なのはほくろと似ている点です。
初期の状態ではほくろとはなかなか見分けがつきません。
またかゆみや痛みもと言った症状もほとんどないため初期に気付くのは非常に困難です。
ただある程度時間が経ってくるとほくろとメラノーマを見た目だけである程度識別することが可能となります。
主な違いとして「いびつな形」「境界不明瞭」「色調不均一」「長径6mm以上」「病変部の隆起」と言った特徴がありこれらはほくろには見られません。
黒い点が徐々に大きくなり出っ張ってきたりしたらそれはメラノーマである可能性が高いのですぐに診断を受けに行きましょう。
悪性度が非常に高いため、がんがまだ小さい早期の段階から転移を起こす可能性があるため早ければ早いほど予後が良くなります。

メラノーマは足の裏や爪に発生することが多いそうですが、皮膚のどこにでも発生する可能性があります。
皮膚がんの中でも特に悪性度が高いメラノーマですが、わかりやすい症状が出るため早期の段階で発見できれば5年生存率が90%以上となります。
ほくろと似ていますが、だからこそ注意深く観察しメラノーマの特徴がないか早期に発見することが大切です。
特に普段は見ることもない足の裏に発生することが多いようなのでこの機会に時々確認してみてもいいかもしれませんね。

 カテゴリ