クラゲと言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
私は水中を優雅に漂う無数のライトアップされた姿を思い浮かべます。
体の95%以上が水分で出来ている何とも不思議な生き物です。
そのゆったりと漂う姿に癒される方も多いようでクラゲを扱う水族館も増えているようです。

今回紹介するのは世界でも最大級のクラゲライオンズメーンジェリーフィッシュ」です。
冒頭想像されたクラゲの姿は小さいものだったかもしれませんが、このクラゲは想像されたものとはかけ離れた姿です。
世界の果てまでイッテQ!の水族館プロジェクトinカナダの「巨大生物スペシャル」でも登場するそうです。
水槽の中を一緒に泳ぐ姿は驚愕の光景でしょうね。
ではこの巨大クラゲについて詳しく書いていきます。

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ライオンズメーンジェリーフィッシュ(Lion's mane jellyfish)はライオンのたてがみのような細い触手が特徴であり名前の由来でもあります。
シャーロック・ホームズシリーズの「ライオンのたてがみ」にも登場するくらい象徴的な特徴です。
細い触手のおかげで一部の場所に長く留まることが可能となっています。
ライオンズメーンジェリーフィッシュは北極の冷たい海、太平洋や大西洋の北側の海に生息しています。
北側に偏って生息しているのはこのクラゲが暖かい海域には対応できないからです。

何と言ってもその大きさに驚かされます
ライオンズメーンジェリーフィッシュは小さな個体もいますが、大きなものだと傘の直径が2.3メートル、触手が40メートルにもなるそうです。
本当に40メートルもあれば世界最大の生物であるシロナガスクジラよりも大きいことになります。
ちなみに巨大クラゲとして一般的に有名なのは日本でもおなじみのエチゼンクラゲです。

また成長するにしたがってこのクラゲの色は変化します。
小さなときはピンクや黄色をしていますが、成長するにしたがって黄褐色赤褐色に変化していきます。
そしてクラゲですので毒があります。
そこまで強い毒ではないようですが、大きさによって毒性も強くなるようなので注意しなければなりません。

和名をキタユウレイクラゲ(北幽霊水母)と言います。
日本でも北海道から青森の海に生息しています。
ただ何メートルという巨体には成長せずせいぜい傘の直径が30センチほどの大きさまでということですが、それでもかなりの大きさですね。
毒があり日本にいるクラゲの中では危険な部類となります。
小さいものですが日本でも見れるということで機会があればライオンのたてがみに例えられる立派な触手を見てみたいですね。